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旧姓併記の手続きをした結果、旧姓で生きていけない事が分かった

旧姓に戻して暮らしたい
結婚するけど、旧姓のまま生きていきたい

男だけど名字が変わったら周りはどう反応するんだろう
手続きは何が必要になるんだろう

こうした悩みを解決します。

記事の内容:
・旧姓併記のメリット・デメリット
・旧姓併記の手続方法
・旧姓併記が役に立つ場面
・男性が改姓した時の周囲の反応

解説の根拠

2019年末、私(男)は結婚して名字を変えました。
理由は簡単、相手に小学生の子供がいるからです。
とはいえ素直に受け入れられる訳もなく、ずっと悩む日々を送っていました。
そこにタイミングよく総務省から発表されたわけですね、
平成31年11月5日 旧姓併記を施行

私達はお互い旧姓で生きていけると思いとても喜びました。
そして姓を変えた後の影響が少ない私が改姓することに決めたのです。

総務省|住民基本台帳等|住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について
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なぜ旧姓を名乗りたいのか、メリット/デメリットは?

旧姓を失うデメリットは何と言っても、
旧姓で過ごした自分の存在がこの世から全て消えることです。
何かの資格や、免許、論文、特許など旧姓で記した自分の記録が証明できなくなってしまいます。
しかし旧姓併記によって旧姓の自分の存在が証明できるようになります。
政府が、旧姓併記が女性の社会進出につながる、と言っているのはこのためです。

マイナンバーカード、住民票、運転免許証を変更した

住んでいる地域で旧姓併記対応が始まると、直ちに私達は婚姻届を出しました。
それと同時に旧姓併記のお願いをしました。
まずは戸籍を新姓にしてから、ということで
届出を出した2日後に受付OKの連絡をもらいました。
再び役所に行ってマイナンバーカードと住民票の旧姓併記の手続きを行いました。
そして住民票をその場で1部刷ってもらい、
今度は免許センターに行って免許証の旧姓併記手続きをしました。
それぞれ手続き時間は10分くらいだったでしょうか、半日で全ての処理を終えました。
旧姓のスタンプが押されているのを見て、
これで旧姓で生きていけるのだと安心して年を越すことができました。

マイナンバー_旧姓併記手続きによって氏名変更と旧氏登録が記載されました
免許証_旧姓併記手続きによって、備考欄に新氏名と旧姓氏名が記載されました

年明け早々に名義変更依頼書が手元に届いた

2020年初、会社から封筒が届きました。
中身は保険証、給与振込の銀行口座、労金の名義変更依頼書でした。
年末に旧姓併記した免許証を見せて旧姓のまま使用し続けることができるか
人事経由で問い合わせてもらいました。

私

人事御中

先日から始まった旧姓併記の手続きを終えております。
これによって旧姓のまま使用しても

問題ないかと考えておりますが、
先方にご確認いただければ幸いです。
年明け早々にお手数おかけしてしまい

申し訳ありません、よろしくおねがいいたします。

旧姓併記の手続きをしたにも関わらず、新姓に変更することになった…

数日後回答がありました…結果全て対応不可、新姓に変更必要とのこと。

いろんな会社の人
いろんな会社の人

私様

いつもお世話になっております。
旧姓併記の件は存じておりますが、
弊社ではまだ対応できておりませんので
今回は変更をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

いろんな会社より

案の定の展開でした。どこも即答で考えてすらもらえませんでした…

結局旧姓併記とは旧姓を証明できるだけで、
旧姓で契約したものがそのままでよいかは契約先が判断するのです。

そして全て変更の手続きを取ることになりました。
年末の喜びは消え、悶々とした気持ちで新姓に変更することとなりました。

パスポートが旧姓併記に対応してないため、結局新姓に変えざるをえない

実はパスポートは以前より旧姓併記の手続きができていました。

旅券(パスポート)の別名併記制度について

しかしこれには問題があって、
紙面には括弧書きで記載されているものの、ICチップには旧姓の情報が入っていません。
このため、旧姓で購入した航空券が無効になったり、
旧姓名義のクレジットカードが外国で使えなかったり
トラブルが続出していました。
この点、今回の対応では何も変わってないので、
旅行や出張で外国に行く人は新姓に変えざるをえません。

旧姓併記して旧姓の印鑑登録ができることに価値がない

今回の旧姓併記では、旧姓か新姓かどちらか選んで印鑑登録ができるようになりました。
けど旧姓の印鑑登録を選択したところで上で述べた銀行口座のように
名義変更を要求されたら旧姓で印鑑登録する価値がありません…。

結論:今のところ旧姓併記をやっても役に立たない!→役立ちました!

「旧姓併記の手続きをしてらっしゃるんですね、でしたら旧姓のままで結構ですよ!」
…こんな回答がもらえることは今の所全く期待できません。

行政から旧姓併記対応してない企業に対して直接の勧告や措置がないかぎり、
今後も変わらないと思います。

2020.4.21追記
旧姓併記は約に立たないな…と思って今まで過ごしてきましたが、役に立ちました!
いま酒類販売免許申請をしており、税務局への提出書類に納税証明書があります。
納税証明書は県税事務所や市役所で取得できるのですが、いずれも
旧姓で納税していたため納税証明書は旧姓でしか出力できないとのこと。
そこで旧姓併記したマイナンバーカードを添付して、旧姓の納税証明書を提出した結果
問題なく受理されました!旧姓併記が役に立ちました!つまり…

旧姓併記は民間企業には浸透してないが、官公庁とやり取りする際には有用である

と言えます。
総務省が発表したんだし、そりゃそうでしょ、と思われるかと思いますが、
実際に今回の手続きで旧姓併記は役立つことを証明できました。

余談〜婿養子になったの??〜

会社の同僚
会社の同僚

なんで旦那さんの方が名字変えたの?婿養子?
婿養子だったら家事の手伝いはもちろん、
子供の面倒もよく見てくれるのよね??

妻

いえ、婿養子ではないんですが、
色々ありまして向こうが変えてくれたんですよ、ははは…。
(またこの話…そして婿養子のイメージってこうなんだ?)

これは会社ですごくよく聞かれました、嫁のほうが。
日本では結婚して男が改姓する割合は4%らしいですからね…
マイナーであるのは間違いないです。

旧姓併記とは関係ないですが、
社内結婚で男が名字変えると、なぜ妻側に質問が集中することが分かりました。
そして、だんだん機嫌が悪くなり、夜は愚痴聞きが長くなりました…笑

改姓手続きは、婚姻届でどちらの姓を名乗るかの欄で
妻の氏にチェックを入れただけの話です。
婿養子は先方の家族と養子縁組したことを表すもので、
男が名字変わった=婿養子になった、とは限りません。

まとめ

今回の旧姓併記手続きを通じて、旧姓を維持する難しさを痛感しました。
民間にも浸透するようある程度の強制を国から提示してほしいところです。

ところでなぜ日本は夫婦別姓ができないのでしょうか。
聞いた所によると先進国で夫婦別姓ができないのは日本だけのようですね。

旧姓併記を契機として、日本も夫婦別姓が選択できる社会になってほしいと願うばかりです。

付録

コロナウイルスを気にして結婚式を迷ってる新婚の皆様向け

旧姓併記が役立った酒類販売免許の申請について

2+

コメント

  1. ナナ より:

    こんにちは。奥さんうらやましい。こういう方がいるのはうれしいですね。
    私も結婚後。旧姓併記出来ると期待してました。
    今はとりあえず。男性でも女性でも。手続き、証明が大変で面倒なのに名前を変えてくれてありがとう!と言ってくれる人が普通になるように。
    変えるのが当然ではない。自分に合わせてくれてるのだと。相手に感謝の気持ちが持てるように広めて下さい。
    私は話し合い。戸籍謄本を遠い県外→住んでいる県内に出来ました。良い文章読めて良かったです。頑張って下さい。
    (^-^)/

    1+
    • ヒデ より:

      ナナさんこんにちは。とっても嬉しいコメントありがとうございます!
      私は旧姓併記の手続きをして旧姓のまま生きようと考えていましたが、親には猛反対されました。
      男性が改姓するってまだまだ日本では少数派です。
      旧姓併記が世間に浸透し、男女問わず旧姓で生きていける世の中になってほしいですね。

      0
  2. カルピス より:

    はじめまして。
    私も婚姻の際、男ですが改姓しました。望んだ形ではないので、多々辛いことがありました。
    旧姓は結局旧姓でしかなく、記事にもあったように、併記されていても効力は大してありません。選択的夫婦別姓が認められることを切に願います。

    1+
    • ヒデ より:

      カルピスさんこんばんは。はじめまして。
      そうですよね、とっても分かります。できれば私も自分の旧姓を使い続けたかったです。
      きっと結婚で名字が変わった人の多くはこうした思いを抱えているのだと思います。

      サイボウズの青野さんが選択的夫婦別姓の裁判を起こしていましたよね。
      結果は残念でしたが、多くの人たちが夫婦別姓を考える良い機会になったはずです。
      いつか夫婦別姓が認められてほしいですね。

      0
  3. にょにゃ より:

    こんにちは。初めまして。

    自分のアイデンティティはどこ?としょっちゅう自問自答し続けています。

    「変えるのが当たり前ではない」
    「望んだ形でないので多々辛い事があった」
    という言葉に尽きると思います。

    自分の長い歴史が消えて無くなったと感じています…。

    マイナンバーを作ろうかと思い始めて、旧姓も併記できると知りました。
    ですが、個人情報を2重に教えているようで併記自体も迷っています。

    女性が改姓する事が当たり前、結婚したら姓が変わるのが当たり前、と思っている日本の皆さんにもう一度、改姓が本人にとってどれだけ大きい問題なのかを考えて貰えたらと願います。

    安易な気持ちで別姓にこだわっているのではないのに、理解して貰えない不条理…。

    選択的夫婦別姓を心から望んでいます。

    1+
    • ヒデ より:

      にょにゃさんこんばんは、初めまして。
      改姓すると時間が経つにつれて、その名前が周囲に浸透していき
      気づけば改姓後の名前で生活している…とてもつらいですよね。

      旧姓併記は国が単独でやって満足していて、民間企業への対応を進めなかったのが痛いところです。

      私としてはマイナンバーへの旧姓併記がやっておくことをオススメしたいです。
      事あるごとに旧姓での手続きを行っていくことが社会全体に旧姓での生活が望まれているとの認知につながり、
      将来的には夫婦別姓にたどり着くものと考えます。

      0