ピロリ菌の感染から、治療、除菌後の変化についてまとめた話

ピロリ菌にかかったらどうやって治すんだろう

こうした悩みを解決します。

記事の内容:
・ピロリ菌の除菌
・除菌後の変化
・放っておくとどうなるか

解説の根拠

ピロリ菌に感染していましたが、投薬治療の後、
尿素呼気検査を行い、無事ピロリ菌の除菌に成功しました!

健康診断でわかる

健康診断にて胃がんリスク検診と呼ばれる血液検査を行うことで、ピロリ菌の有無が分かります。

ピロリ菌に感染していると、胃が萎縮したり炎症を起こします。
胃がんリスク検診ではピロリに感染しているか、胃が萎縮しているかなどをA,B,Cのように群類分けします。
私はこの検査の結果、B群だったのです。B群はピロリ菌陽性、胃の萎縮無しです。

健康診断の結果の封筒が今年はやけに分厚いな、と思ったら
結果の紙とともに胃内視鏡にて要精密検査、と書かれた封筒も同封されていました、胃カメラ確定です…。

ピロリ菌感染の経緯

ピロリ菌は不衛生な水を飲むことで感染することがあります。

私の祖父母の家は昔ながらの井戸水を使って生活している家で、幼少期には何度も井戸水を飲んでました。
これが原因か分かりませんが、幼少期の生活が影響を与えているのは間違い有りません。

後述の胃カメラ前に「3年前のインド旅行でピロリ菌にかかったんですかね〜?」と
言ったら、「それはないですね」と軽くあしらわれ、みるみる口にカメラが入っていくのでした…。
ピロリ菌は5歳以下の免疫が未熟のときにだけ感染するようです。

胃カメラの実施

胃カメラにて胃の細胞を採取することで、ピロリ菌に感染しているか判断します。

鼻からの胃カメラ自体は過去に何度かやったことあり、慣れてます。
しかし今回は初の口から胃カメラでした。
結果的には、口からの胃カメラの方が負担が少なく、とっても楽でした!
先生が上手だったこともありますが、患者目線で頑張れることもあるかと思いましたので、
下記記事にまとめました。よければ参照ください。

胃の中自体はキレイで問題無しと先生が言ってましたが、
その後の検査ではやはりピロリ菌には感染していたようです。

そして除菌に向けた投薬治療が始まるのでした。

治療

治療はボノサップ400を用いて行いました。

くすりのしおり : 患者向け情報
製薬企業が作成した確かな情報を検索できます。一部、英語訳もされています。「くすりのしおり®」は、お医者さんで処方してもらうお薬(医療用医薬品)について、患者さんにわかりやすい表現で記載した情報です。

身の回りでピロリ菌の除菌をしたという人は全員これを使っていました。
専用のパックで売られているあたり、ボノサップは実績ある薬なんだと思います。

朝と夜それぞれ5錠セットを1つ飲みます、これを1週間行いました。
この間は禁酒して、精神的にきつかったですね笑

薬を飲みきってから3ヶ月後、除菌できたか検査しに病院に行きました。

尿素呼気試験

ピロリ菌が除菌できたか、尿素呼気試験で判断します。

尿素呼気試験とは、吐いた息に含まれる二酸化炭素量を調べるものです。
ピロリ菌が胃にいると、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解するので、息の中に二酸化炭素(CO2)が多く含まれるのだそうです。
当日は朝ごはんを食べず、検査1時間前まで水だけOK。そして歯磨きもしておく必要があります。

試験は、
・何もしていない状態で息をパックに吐き出します。
・薬を飲んで、左半身を下にした状態で5分安静、その後15分座って安静。
・また息をパックに吐き出します。
これだけです。全部合わせて30分もかからないです。

ちなみに、試験中に飲むこの薬何なんだろ?と思って調べたところ、
尿素の炭素が同位体のカーボンサーティーン(13C)で構成されているそうで、
ピロリ菌が尿素を分解して二酸化炭素を作った場合、その炭素は13Cだから
その13CO2量が薬を飲んだ後に増えていれば、ピロリ菌がいる、ということが分かるそうです。
現代医療すごい!(私は化学科出身なのですが、化学系の人たちにはこのワクワク感を分かってもらえるはず)

試験は投薬前後の13CO2量を比較するもので、パーミルという単位で表します。
2.5パーミル以上で再検査とのことでしたが、結果は0.6パーミル、除菌成功していました!
先生ありがとうございます!

除菌後の変化

ピロリ菌を除菌した後に食欲が増す人がいるそうです。

胃が正常に動くようになったからだと思いますが、私は自覚するほど食欲の変化はありませんでした。
しかし、家族からは食べる量が前に比べて増えたと言われましたし、実際体重も2kgくらい増えているので
ピロリ菌の除菌に影響かもしれません。

食欲が増えるのはいいけれども、塩分のとりすぎには気をつけるよう先生に言われましたね。

ピロリ菌を除菌しないとどうなるか

ピロリ菌を放っておくと、胃がんの発生リスクが何倍にも高まるそうです。

40歳を過ぎてから癌化する人が多く、
それ以前に除菌しておけば胃がんリスクをほとんど無くすことができたと考えてよいそう。
だから見つけたのが早ければ早いだけ良いです、さっさと除菌しておきましょう。

また、胃がんはピロリ菌の感染だけでなく、塩分過多でも高まることが明らかになっています。
先生が塩分のとりすぎに注意、と言ったのはこのためです。
健康を保つのに食生活は大事ですね。

まとめ

・幼少期にピロリ菌に感染します
・胃がんリスク検診の血液検査で感染の疑いが分かります
・胃カメラで細胞採取すると感染が判断できます
・投薬で治療します(服薬1週間、その後3ヶ月後検査)
・除菌できたかは尿素呼気試験で判断します
・除菌できると食欲が増す人がいます
・ピロリ菌を放っておくと胃がんリスクが高まります