
対策方法が分からない
実務や就職/転職に役立つのかな
こうした悩みを解決します。
本記事の内容:
・簿記3級に合格するための勉強法
・簿記3級が実務で役に立つか
解説の根拠
第142回試験を受けて不合格…
簿記さっぱり分からないなあ、と思いつつ、1年以上放置。
その後久々に勉強して第148回試験に合格しました。
概要
商工会が行っている検定試験です。
試験日:毎年2月、6月、11月
試験時間:120分
点数構成:仕分け(20点)、帳簿記入(10点)、試算表(30点)、伝票会計(10点)、精算表(30点)
合格基準:70%以上の正答率
受験料:2850円(税込み)
難易度
簿記3級の難易度は普通です。
簿記の仕組みを理解して、勘定科目を覚える必要があります。
ここを理解しないとT字勘定に入れていくとき、左右どちらに入れればよいか分からないままです。
私の受けた142回では大問1の5問目では、たしか金庫問題で帳簿と中身が合わなくてそれを仕分けに書く問題でした。
そして、その金庫の中になんでそんなに多くのもの入れてんの?ってくらい色々入ってるんですよね。
全く分からなくて1問目から背筋から凍るくらいゾッとした記憶が4年以上経った今でも残ってます。
簿記を理解せず試験に臨むとこういう体験をすることになります笑
また試験毎に問題の難易度が異なるので、どうしても当たり外れがある印象があります。
あと最近は出題範囲が狭くなってきていて、以前に比べると簡単になってきているような気がしますね。
例えば、手形が2級にて出題されるようになったのは大きな変化だったかと思います。
手形の裏書譲渡が云々、あれはけっこう難しかったです。
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合格率
合格率は2016年からは40%〜55%です。
直近回の合格率が高いと難化するという噂を聞いたことがありますが、実際どうでしょう。
私が初めて受けた142回は合格率26.6%でした。
141回が26.1%だったので、当てはまらないような気がしますけど
139回と140回は52%超えて10年ぶりの高水準だったので、その反動と言われればそのような気もします。
合格率の詳細は商工会のデータを参照ください。
勉強時間
勉強時間は60時間、2ヶ月程度を見込んでおきましょう。
勉強して間もない頃は何かとつまずきます。
参考書読んで分かったような気がしても、実際に問題を解こうとすると手が動かないことがよくあります。
支払地代の勘定科目は…利息の計算方法は…減価償却の計算方法は…
慣れてくるまでは我慢が続きますので、諦めずに取り組むことが大事です。
参考書
良い参考書で勉強することが、合格への近道です。
私がオススメする参考書はこれです。
ネズミ本と言われています。
ネズミの商人が商売をしていく上で、それが帳簿でどのように記載されるのか学んでいきます。
イラスト多用されていて、内容が分かりやすいのが良いです。
可愛らしい雰囲気の作りですけど、中身はしっかりしています。
ちなみに、
簿記の本といえばネコ本と言われている、スッキリわかるシリーズが有名ですが、
私はこのテキストだと簿記を理解できませんでした…。
スッキリわかるシリーズは1ページあたりの情報量が多いのに加えて、
文章読んでも分かりづらく理解できないので、途中で嫌になってくるんですよね。
よく皆スッキリわかるシリーズで簿記分かったね、と言いたくなるとともに、
ネズミ本がなぜベストセラーにならないのかとっても不思議。
過去問
過去問は最新版を買って対策しましょう。
試験の出題範囲はけっこう頻繁に変更されていて、
何年も前の過去問をやったところで出題範囲ではない可能性があるからです。
数をこなすという意味ではたくさんやったほうが良いですが、
最新の1冊買えば十分だと思います。
独学か学校か
簿記3級は独学で合格できます。お金払って学校行く必要ないです。
受験会場では周囲の人たちが皆同じ電卓(半透明で青っぽい)と教材をもっているのを見てびっくりしましたが、
今にして思えば資格の学校で勉強してきたんだろうと思います。
きっと実際は多くの人が学校行ってるのだろうと感じます。
勉強方法
配点の多い問3、問5の満点を狙って勉強します。
問1では分からない仕分けが出ればどうしようもないですし、
問2の帳簿記入は対策しづらいのに加えて配点が少ないです。
問3、問5は毎回同じパターンで出題されるので対策しやすいです。
問4は問3、問5をやっていればある程度の点数が取れます。
問3、問5を満点とれば60%に達します。
合格基準が70%以上なので、他の問題でいくらか正解して残り10%とれれば合格できます。
ちなみに、私は問2、問4の対策は全くやってません。始めから捨ててました。これでも合格できました。
一点注意したいのが、問5が財務諸表で出題されたときです。
だいたい精算表で出てきますが、たまに財務諸表のときがあります。
これについてはしっかり対策しておいたほうがよいです。
私が合格した148回は財務諸表でした。
財務諸表が出題された場合は、精算表を作るとよいです。
私が試験中に実際に作った精算表がこちら。
見づらくてすみませんが、試験前に渡される紙の半分使えば精算表が作れると思います。

簿記3級は役に立つか
簿記3級は大学の推薦入試で有利に働くようです。
私はもともと、株式投資をやっていて決算報告を読みたいと思って簿記の勉強を始めました。
各項目の意味が分かったという点では役に立ちましたが、投資成績に対する影響はありませんでした。
けど簿記を知ってるかどうかで、お金の流れが分かるようになるので、
役に立つといえば役に立つ資格だろうと思います。
まとめ
簿記3級の出題レベルは普通
日商簿記3級 合格これ1冊 で勉強するのがオススメです
合格するための過去問題集も試験対策に必要です
独学で合格できます
問3、問5の満点を狙って勉強しましょう
簿記を知ってるだけでも実生活に役立ちます
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